2023年5月、JRAが騎手6名に対してスマホ使用による出場停止処分を科しました。
競馬に詳しくない私からすると「なぜ競馬選手はスマホの使用が禁止なの?」と疑問に感じます。
今回は競馬選手のスマホ使用禁止はなぜなのか、出場停止になった理由を調べました。
競馬選手がスマホ使用禁止なのはなぜ?
競馬選手のスマホ使用禁止はなぜなのか、それは日本中央競馬会競馬施行規程第147条19号「競馬の公正確保について業務上の注意義務に違反した者」が関係しています。
日本中央競馬会競馬施行規程第147条19号ってなに?
日本中央競馬会競馬施行規程第147条19号については、JRAの公式サイトで内容の確認ができました。
第147条
第138条第1項各号及び第145条各号のいずれか又は前条に該当する場合を除き、次の各号のいずれかに該当する馬主、調教師、騎手、調教助手、騎手候補者又は厩(きゅう)務員に対して、期間を定めて、調教若しくは騎乗を停止し、戒告し、又は500,000円以下の過怠金を課する。(19) 前各号に定めるもののほか、競馬の公正確保について業務上の注意義務に違反した者
JRA 開催日における騎手の通信機器(スマートフォン)不適切使用に対する制裁
外部との接触には、スマホでの連絡のやり取りや通話も含まれます。
また、外部との接触が禁止されているのは調節ルームや騎手控室など。
それは騎手だけに限らず、馬主や調教師なども同じです。
騎手を含めた競馬関係者は、調節ルームや騎手室などに入室したらスマホ使用禁止となります。
ちなみに、調節ルームと聞くと控室のようなイメージを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?
調節ルームは宿舎のようなもので室内には食堂・娯楽室・浴室などが完備されています。
そして、騎手の方はこの調節ルームに競馬開催日前日の21時までに入室しなければいけません。
つまり、前日の夜から競馬終了までは騎手の方たちはスマホを見ることができません。
1日何時間もスマホを見てしまう私からすると、スマホ使用禁止はかなりきついかも…
しかし、八百長などを防ぐためにはこれくらいしなければいけないんですね。
そのため、多くの騎手がスマホを持ち込んでいます。
ただ、電源を切るようにアナウンスはされている様子。
スマホを持っていたら見たくなるし、いっそのこと持ち込み禁止にしたらいいのに…とも思いますね。
競馬選手が出場停止になった理由は?
今回、先ほど紹介した日本中央競馬会競馬施行規程第147条19号に違反したのが6名の騎手。
6名の騎手の違反内容がこちら。
・河原田菜々選手 騎手控室内でスマホを使用しネットを閲覧
・小林美駒選手 騎手控室内でスマホを使用しネットを閲覧
・永島まなみ選手 騎手控室内でスマホを使用しネットを閲覧
・古川奈穂選手 騎手控室内でスマホを使用しネットを閲覧
・今村聖奈選手 騎手控室内でスマホを使用しネットを閲覧、調節ルーム内で他の騎手と通話
・角田大河選手 調整ルーム内で他の騎手と通話
上記の通り、5名の選手がネットを閲覧し2名の選手が他の騎手と通話を行いました。
そして、6名の騎手は違反の処分として30日間出場停止処分を科されます。
期限は2023年5月13日~2023年6月11日まで。
しかし、騎手同士であっても通話自体がダメだったようで処分の対象となりました。
処分の対象になる場所ではスマホの電源自体を入れないほうが良いですね。
今回、騎手の方々は30日間の出場停止という重い処分を受けてしまいましたが一部で解釈の違いもあった様子。
この処分を機に、処分を科された選手やそれ以外の人にも改めて正しいルールが伝わったのではないでしょうか?